2010年1月30日土曜日

子供を傷つける母親たち

1月28日


1月24日、東京都江戸川区の電気工(31)と妻(22)が「食べるのが遅い」と7才の長男に暴行のすえに死亡させた。その2日前、福岡市の主婦(31)が1才の娘の首を絞めて逮捕された。主婦は育児ノイローゼだったという。2008年の児童虐待事件の検挙数は319人、過去10年間で最高となった。


子供を傷つける親が増えている。父親よりも、子供の側にいる母親が傷つけやすい。言う事を聞かないから叩く、わがままを言うから叱る、口答えをするからカッとなる。何もしないでテレビを見る小学生の娘が嫌い、ベタベタと身体をくっつける子供がうっとおしいと感じる母親もいる。しかし、そんなことが間違っているのは自分でもよく知っている。でも、好きになろうとするが好きになれない、何かあるとやっぱり嫌になる、そう思う自分が嫌になる。




母親は子供を無意識に憎んでいる場合が多い。親として認めたくないが、本当は子供が嫌い、子供にいなくなって欲しい、死んで欲しいとさえ感じることもある。母親はそんな感情を恐れ、子供は可愛いと自分に言い聞かせたり(プラス思考と思っている)、過度に世話したり(子供への嫌悪感が消える)、手作り弁当(愛情表現と錯覚する)に夢中になるのはよくあるパターンである。しかし、子供がわがままを言ったり、自分勝手な主張すると、また、子供に腹がたつ。


我ながらダメな母親だと反省するが、子供はそんな気持ちなどおかまいなしに、わがままを言いつづける。母親は子供の無神経さに腹が立ち、ガマンから怒りの爆発、子供をまた傷つける悪循環に落ち込んでゆく。やがて母親には子供が意地の悪い人間に見えてくる。この閉塞状況で自己嫌悪がつよくなると、死にたいと思う母親さえ現れてくる。