2013年8月2日金曜日

仮面ひきこもり(1/6)自殺願望に悩まされるエリート社員。


仮面ひきこもりとは潜在的ひきこもりの別名である。分かりやすい用語なので使うことにした。具体例を紹介しよう。ケースはプライバシー保護のために修正してあるので、念のため・・・

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Aさんは31才、男性、独身、旧財閥系の鉄鋼会社に勤務。優秀な営業マンである。上司の信頼があつく、周りからは出世コースを歩くエリートと見られている。

Aさんは、朝のプラットホームに電車が入ってくると、体が勝手に動いて飛び込もうとした時がある。休日になってマンションから下を見ていると、ベランダの手すりを越えて、飛び降りようとする自分に気がついた。

最近、こんな状態が続いている。しかし、自分では死にたい理由は思いつかない。自分はどこかおかしいと、あれこれ考える彼は「ひきこもりと家族トラウマ」を読んでから、自分には社会的ひきこもりと同じ親子関係の弱さがあると気づいた・・・


http://jbbs.livedoor.jp/computer/30691/


Aさんは、親と気持のつながりのない家庭で育てられた。彼は母親を「冷たく、ズルイ人。自分のことしか考えない」という。母は子供を愛する人ではなかった。

同じ会社の重役である父親は子どもとはコミュニケーションがなかった。Aさんが意見を言うと、「えらそうなことを言うな」、「生意気だ」と怒鳴るような人だった。親には余計なことを言うまいと子供の頃に決心した。

カウンセリングをすると、Aさんは人に頼まれるとノーが言えず、人間関係に疲れているのが分かった。どこにも居場所がない感覚は子どもの頃からある。

誰にも理解されないAさん。「自分はいつのまにか、親好みの子どもになったと思う。素のままの自分では生きれなかったから」と語る・・・


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