2014年9月1日月曜日

仮面ひきこもりと母の関係

「仮面ひきこもり」(角川書店)の出版から7ヶ月が過ぎて、カウンセリングの問い合わせが増えてきた。相談者の話を聞くと、独身の仮面ひきこもりの実態が見えてくる。

一つは、独身の仮面ひきこもりは結婚できない問題を抱えていること。彼らは異性を愛せないので結婚が難しい。30歳を過ぎてから「自分は異性を愛せない」と気づく傾向がある・・・

もう一つは母を中心とした生活をすること。仮面ひきこもりは、男性も含めて、30歳を過ぎても母と暮らす傾向がある。「母を一人にできない」、「母から離れられない」、あるいは「自分より母が気になる」という考え方。


仮面ひきこもりは母親を大切にするように見える。しかし、それは母の恐怖が原因である・・・

仮面ひきこもりは幼児期に「母に殺される」と感じた体験がある。それが「母から離れると死ぬ」という恐怖となる。それは「母の側にいると安心」というライフスタイルに変わるが、背後には「母が重たい」感覚がつきまとう・・・




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今後、日本社会では、母親と暮らす30代、40代の独身者が増えると思う。彼らの多くは仮面ひきこもりの可能性がある。

仮面ひきこもりは治療可能である。幼児期から母に隠した本当の自分を現実世界に戻し、セラピストと信頼関係を作ると、人を愛せるようになる・・・




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