潜在的ひきこもりの多くは父親について語らない。この傾向は社会的ひきこもりも同じである。クライアントは母親について話すのに、なぜ、父親について語らないのか?
クライアントの父親のイメージはふつう、「自分には関係ない人」、「夜遅く帰ってくる同居人」、「何を考えているか分からない人」、あるいは「突然怒りだす恐い人」である。
健康な家庭の父親は子育てに参加する。子育ては夫婦の共同作業である。
子どもは父親とコミュニケーションを持っており、父親は子どもに関心を払っている。両親とコミュニケーションを持てる子どもは親の保護を感じることができる。
ひきこもり家庭の父親は会社や仕事と結婚している人が多いが、クライアントはそんな父を見て、「自分には関係ない人」と感じるのである。
クライアントの父親のイメージはふつう、「自分には関係ない人」、「夜遅く帰ってくる同居人」、「何を考えているか分からない人」、あるいは「突然怒りだす恐い人」である。
ひきこもり家庭の父親の姿は、健康な家庭と比較すると見えてくる。
父と母は子どもに関心を払っている |
健康な家庭の父親は子育てに参加する。子育ては夫婦の共同作業である。
父と関わりを持つ子ども |
子どもは父親とコミュニケーションを持っており、父親は子どもに関心を払っている。両親とコミュニケーションを持てる子どもは親の保護を感じることができる。
父と関わりのない子ども |
母に甘えられない子どもは父親を求めるが、しかし、父親は子どもと向き合うことができない。
日本では子どもは父親の背中を見て育つというが、それは父子のコミュニケーションが無いという意味である。
親に頼れない子どもは、やがて感情がマヒして、父親にも母親にも心が閉じてしまう。
親とつながりがある子供(左)、親とつながりがない子供(右) |