2012年9月30日日曜日

潜在的ひきこもり(5)グループセラピー

今年から、自分を取り戻したクライアントだけを集めて、グループセラピーを始めた。今回は二回目。ほとんどがカウンセリングを二年以上受けており、自分の考えを自由に表現できる人たちである。





グループセラピーでは母親の問題が自然に話題となる。母の側にいて苦しかった、母が恐かったなど、母に甘えられなかった子ども時代を語る。しかし、そのレベルまで理解してないクライアントは、母の問題を聞くのがとても辛い。





自分の気持ちが分からない、何のために生きるか分からない、外の世界がいつも恐かったとつぶやく人たち。母に愛されなかった人たちが、静かに涙を流しながら、初めて、「自分は一人ではない」と感じる。





ひきこもりは母親から子どもに連鎖する病気である。グループセラピーでは母親が子どもを拒絶するトラウマがはっきりと見えてくる。