2012年8月23日木曜日

潜在的ひきこもり(2)話せない自分

ひきもりセラピー(ひきこもり心理療法)が進むと、潜在的ひきこもりは「話せない自分」が出てくるケースが多い。話せない自分は、大抵は感情マヒした幼児である。


クライアントの母親の多くは「自分好みの子ども」を作ろうとして、あれダメ、これダメというしつけをしたのだった。母親は、それが子どもの自己表現を奪い、人格(感情、意志、考え)を否定する虐待であるとは気づかなかった。





クライアントは「話さない自分」を見せるのをとても嫌がるし、セラピストを怖がることもある。しかし、セラピストは何も言わずに側に寄り添い、話すまで待つのである。

それは、「あなたに関心があるんだよ」というメッセージを伝えるためである。幼児期に母と親しくなれなかったクライアントは初めて自分を受入れてもらう体験をする。

「話せない自分」を理解するのはひきこもりセラピーの重要なポイントである。