2012年10月7日日曜日

潜在的ひきこもり(6)人の目が恐い その1


潜在的ひきこもりは人の目が恐い人が多い。なぜ人の目が恐いのか、そのメカニズムを説明しよう。最も多いケースは・・・



子どもの目を見ない母親



クライアントの母親は子どもの目を見ない。子どもは母親が何を考えているか分からない。



父の目は見れない。


そして、父とはコミュニケーションがない。



母親は怒った時だけ子どもの目を見る



母親は怒る時だけ子どもの目を見る。怒った母の目はとても恐い。しかも、怒っている理由を説明しないので、睨まれた子どもは怯えて、自分は悪い子だと思い込んでしまう。



母に合わせる表の自分、母を怖がるウラの自分。



表の自分は母に合わせて良い子を演じる。しかし、その後ろでは本当の自分が母親を恐れている。



人の目が恐い中の自分、相手の目を見る表の自分



他の人に会う時、本当の自分は人が恐くなる。しかし、表の自分は相手の目を見るフリをする。これは母との関係と同じである。



表の自分が相手の目を見るようだが、ウラの自分は見ていない。




表の自分は、相手の鼻、眉毛、目のふちなどを見て、相手の目を見ているように見せかける。




目のふちで人を観察する



目のふちで人を観察するひきこもりもいる。表の自分は正面を見ているようだが、中の自分は密かに人を見ている。




周りがジロジロ見ていると思い込んで緊張する。



しかし、人ごみにいると、目の端で人を見るひきこもりは緊張する。なぜなら、周りが自分をジロジロ見たり、批判していると感じるからだ。自分がやっているので、他の人も同じ事をしていると思い込んでいる。



セラピストは、表の自分が人の目を見てないことを理解する




人の目が恐いのは治すことができる。セラピストが表の自分を理解して・・・・



セラピストは中の子が人を怖がっているのを理解する



奥に隠れた本当の自分を理解して・・・・



おそる、おそる外に出てくる本当の自分



中の子が外に出て来て・・・・



本当の自分は初めて人間とコミュニケーションをもつ。




セラピストに安心すれば、本当の自分は人の目が恐くなくなる。そうすれば、他の人に監視されたり、責められたりような感覚も消えてくる。




赤ちゃんを優しく見つめる母親



潜在的ひきこもりは、やさしい母の目を見た経験がない。母性を知らないのは社会的ひきこもりも同じである。