2012年12月31日月曜日

潜在的ひきこもり(14)自分がない人たち Aさん

Aさんは自分がない。「ひきこもりと家族トラウマ」を読んでから自分を潜在的ひきこもりだと思うようになった。




見かけはふつうの人と変わらないAさん




子ども時代から輪に入れなかったAさんは、人にどう思われるかばかり考えて生きてきた・・・








女性と親しくなれないので、このままでは結婚できないと感じている。カウンセリングしてみると・・・








中は空っぽである。感情マヒしてるので自分でも何を考えているか分からない・・・









何も話す事がないし、何も感じないし、現実も見えていない・・・




うさぎさんといると、





他人に影響されやすいのは、




うさぎさんの考えが心を支配する・・・




その人の考えが心にすっぽり入るからである。





熊さんといると、



どんな相手でもカメレオンのように、




熊さんの考えが心を支配する・・・




その人の考えになってしまう。





人の真似ばかりするAさん。




Aさんは、ふつうの人のフリをしているが、本当は人間の生活がよく分からない。




自分の意見がないので、周りの考えを言うAさん・・・




Aさんは、空っぽの自分が人に知られるのを恐れている。人と違うと気づかれたら嫌われると思っている・・・





Aさんはセラピストに自分は空っぽだと告白する。




Aさんは、ある日、自分はふつうの人間とは違う、自分が人間とは思えないと告白した・・・









セラピストがさらに奥を探すと・・・








暗闇に隠れた赤ちゃんが見つかる。







暗闇から出てきた赤ちゃん・・・




しかし、赤ちゃんは話もできないし、人間と交わった経験がない。





赤ちゃんは人間との関わり方が分からない・・・




一人ボッチの赤ちゃんは人間に何を言っても通じないと思っていた。








Aさんのような自分が無いひきこもりは、生まれてすぐに、









母が恐くて、赤ちゃんが心の奥に消えたのである。









成長しない赤ちゃんは、赤ちゃん時代も、子ども時代もない。










赤ちゃんは人間の生活に入れない。だから、何のために生まれたか分からないと感じている。







赤ちゃんは自分を見つけてくれる人を待っている。それだけがAさんの希望である。

自分がないと現在も未来もない。その場かぎりの人生を生きるしかない・・・