2014年2月12日水曜日

グループセラピー(3/4):悪霊について

グループセラピーでは悪霊が話題になる。参加者の多くが悪霊に悩まされているからだ・・・

悪霊とは、患者の心に入り込み、ダマしたり、責めたりする霊的な人格のこと。キリスト教の聖書では悪魔、サタン、デビルという名前で呼ばれている。

多くの仮面ひきこもりは幼児期に悪霊を受入れた。母と絆のない幼児が寂しかったり、苦しい体験をした時に、悪霊がやさしく近づいた。

「僕はいつも君の側にいるよ」、「俺はお前を一人にはしない」は、寂しい子どもをダマす決り文句だ。子どもはその言葉を信じて悪霊を受入れてしまう・・・





人間の不幸を喜ぶ悪霊は、本人をダマして、生活を破壊する。一度入り込むと、心の奥に住みつき、まるでガン細胞のように生活を蝕み、その人を巧妙に苦しめる。・・・

お前は価値が無い、誰もお前を愛していない、お前は皆に嫌われている、何をやってもムダだ、どうせうまくいかない、世間はお前が変だと思っている、人を信じてはいけない・・・

こうした考えは悪霊が与えるものである。しかし、カウンセリングで悪霊の存在に気づくと、患者は自分と悪霊の区別をつけられるようになる。

これは悪霊の声だ、悪霊の考えだ、悪霊が人間関係を邪魔している、自分に人間への恐怖心を与えている、自分を追いつめて自殺させようとしている・・・

こうした認識は患者を目覚めさせて、悪霊の支配と戦う力を与えてくれる。

仮面ひきこもりの快復者が悪霊から自由になった話をすると、グループの参加者たちは勇気を得る。悪霊をむやみと怖がる必要はない。彼らは存在に気づかれると力を失うのだ・・・

悪霊から自由になるには神の助けを必要となる。クリスチャンであるなしにかかわらず、患者は祈りと聖書を必要とする。

悪霊の問題を詳しく述べた、ニール・アンダーソンの「鎖を解き放つ主」は必読書である。




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