2014年5月31日土曜日

心の母(9):母の中のインナーチャイルド

心の母をカウンセリングすると中の子どもが見つかる。それは、大抵、母から逃げた幼児である。

3児の主婦Gさんは、心の中に母の人格ケイコが見つかり、さらにその中に「小さいケイコ」が見つかった。昭和20年代頃の農家の少女である。小さいケイコは親と交わりのないさびしさを訴える。


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親は目を合わせてくれない。(私は)ただ手伝って、働いて、何かして、いつも動いていただけ。何を話して良いか分からない。泣く事もできなかった・・・

(家族に)話しかけられたことがない。夜になると、食べて、寝るだけ。みんな黙々と食べる。寝るのが一番ラクだった。

(お母さんの)能面のような顔。外ではニコニコ、(近所から)やさしいお母さんと言われ、家ではブスッとしている。やさしさのかけらもない。


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いつも兄弟の世話ばかり。言う事を聞かないと(祖母に)怒られた。すぐに怒る。キチンとしないとダメ。会話がなくて一方的にいうだけ・・・

親に遊んでもらったことがない。いつも留守番ばかり。稲刈りの手伝いばかり。寝るだけが楽しみ。(家族の)話は世間話だけ・・・

しゃべりたくても話せない。自分の感情を出したい。もっとかまって欲しかった。演技するのはもう嫌。芝居からはウソしか生まれない。

空っぽの私。(感情がないので)周りの真似をするだけ。皆がそうするから、そうするだけ。ずっと一人ボッチだった・・・



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